munchkins’ blog

国際結婚、英語、子育て、プリスクールの内情など、つらつら。。

「カナマキの日」

〜カタカナ英語との戦い〜

 

今日はカナちゃんとマキちゃんのクラスがある「カナマキの日」。

 

彼女たちが来る日は毎回ちょっとした心の準備がいる。

大きく息を吸ってゆったりと吐く。「カナマキの日」で最も重要なこと

呼吸によって心を整え、常に大らかな気持ちで彼女たちを受け止め、決して声は荒げない。あまり成功しないけど(笑)

 

英語は小さいうちから習わせた方がいい。なぜって、発音が私たちのそれとまるで違うから。よく聞く事柄だ。

 

こどもに英語を教えて15年。個人的には、習いたいときが始め時いつ習ってもいいと思っているが、確かに小さいうちから始めた子の発音がいいのは事実。

プリスクールに通う子のほとんどはネイティブ並みだし、また私のクラスに週1でやってくる子たちも、それはそれはきれいな発音をする。

 

でも稀に、それに当てはまらない子がインターナショナルプリスクールにも私のクラスにもいる。それがカナちゃん、マキちゃんだ。

 

カナちゃん、マキちゃんは共に英語が大好きで、とても積極的

これまで何人ものカナちゃん、マキちゃんに会ってきたが、消極的なカナマキにはまだ一度も会ったことがない。

プリスクールや英会話教室に通う前から、おうちでなんらかの形で英語に接している子がほとんどで、通い出した後もその環境は変わらない。

教える側としてこんなに嬉しいことはないのだが、1つだけ気になる点が。。

それが、彼女たちの発音

 

そう、カナちゃんのカナはカタカナのカナ。マキちゃんのマキは巻き舌のマキなのだ。

 

それを聞いてドキッとした方も中にはいるだろう。

 

なんらかの形とは大抵親御さん経由で習う英語のことで、その為発音はどうしても日本語訛り、つまりはカタカナや私たち日本人の弱点と言われる「R」を極端に意識した、ちょっと変わった巻き舌になる。

 

でも、安心してもらいたい。こどもには本来本物を聞き分ける力が備わっており、通っているうちにあっという間に担当講師やCDの発音になる。

そして数ヶ月もすれば、

「先生、この間うちの子が宿題の本を読むところをみたんですけど、発音が全然違いますね。感動しましたー。」

なんて、親御さんから声をかけられたりするのだ。

 

ではなぜ、入会から数年経った今でもカナちゃんマキちゃんは進化を遂げることなく存在し続けるのか?

彼女たちには他のこどもにはある本物を聞き分ける力が備わっていないのか?

 

そんなことはない。

 

彼女たちに足りないのは「聞き分ける力」ではなく「聞く力」にあるのだ。

 

カナちゃん、マキちゃんが英語が好きで積極的なのは先に述べたとおり。

カナちゃん、マキちゃんには実は男の子もいて、ここではその愛称から敢えて「彼女たち」と呼ばせてもらうが、別に男の子のカナマキが特段女の子っぽいというわけではない。 

 

彼女たちに共通するのは性別ではなく、その積極性の象徴「前へ前へ」の姿勢なのだ。

 

分かりやすい例として。

全員とは言わないが、登校するカナちゃんやマキちゃんのほとんどが親御さんの「前」を歩いていることが多い。私をみつけ走ってきてくれるのは嬉しいが、鞄を持っていない割合も結構高い。

 

「もう自分の鞄ぐらい自分で持ちなさいって言ってるじゃない。」

 

後から来た親御さんにこう言われるケースがほとんどだが、常に「前」にいるカナちゃんマキちゃんに果たしてその声が届いているのかどうか。。

 

カナちゃんマキちゃんは、並べと言えば当然「先頭」を目指す。

 

「ここに並んでー。」などうっかり手でも挙げようものなら、ものすごい勢いで突進してくる。

また止まったその距離もものすごく近く、彼女らが顔を上げると、そこには大抵私の胸や腹が真正面にあり、個人的にものすごく居心地が悪い。

 

「人の話を聞くときは相手の目を見なさい」とはよく言われることで、それが胸や腹では、私の話が彼女たちの耳に届くわけがない

 

カナちゃん、マキちゃんのもう一つの特徴は、その大きな声にある。

常に「前へ前へ」の彼女たちの声が、他の子に比べて小さい訳がない

 

そんなカナちゃん、マキちゃんと一緒にクラスでABCの歌でも歌ってみよう。

彼女たちは大抵CDのを行き、その声の大きさからCDの音はおろかクラスの歌声までも一瞬でかき消してしまう。それもたった一人で。。

 

なので、いつまでたってもカナちゃんのABCはエービーシーだし、マキちゃんのABCは桑田圭祐も顔負けのえぃ〜ぶぃ〜すぅぃ〜巻き巻き巻きの巻きなのだ。

 

タイトルに戻ろう。「カナマキの日。」

 

意味は、カナちゃんだけでなくマキちゃんも同時に抱えるクラスの日のこと😭

 

想像してみよう😭。カナマキを一挙に揃えたクラス皆で歌うABCの歌を。

 

共に「前へ前へ」の姿勢を崩さない彼女らの歌声はあっという間にCDを追い越し、やがて対戦相手はCDではなく、カナ対マキの一騎打ちとなる😭

曲が進むにつれ、カナちゃんの平べったい声と、桑田圭祐ふうのマキちゃんの声だけが加速する😭。

 

「ふーっ。」ここで深呼吸。

 

CDを止める。

 

"Listen!" 「カナマキの日」で最も使われる単語

 

曲を一番最初に戻し再挑戦。同じことがまた起こり、再びCDを止める。

 

"Listen!"

 

その後幾つかの手法を経て、無事クラスみんなでABCを歌い切るのだが「カナマキの日」のABCの歌は、全体のリズムやキーを合わせ音の強弱をコントロールし、まるで合唱団さながら。 これがまだレッスン序盤10分程度の出来事とは。。😭

 

このように「カナマキの日」を過ごすには相当な忍耐が必要とされるが、彼女らが歌の中でエービーシーえぃ〜ぶぃ〜すぅぃ〜を辞めた時、その達成感は計り知れない

 

🎵 ABCDEFG〜

 

それが、この仕事をもうかれこれ15年も続けている理由の1つかもしれない。